王ラン3巻感想

ワーーイ私の好きな31話32話が3巻発売により紙媒体で読めるぞ!!!!というわけで、何か語ります。

ドーマスがダイダに誑かされた回想シーンが出たわけですが、ドーマスも分かってるけどダイダくん絶対本心じゃないよねあれ。鏡に言われてやってるよね。人心掌握が得意なダイダくんは偉い。「信頼できるものに出会ったと感じた」の部分、これちょっとダイダくんの状況とリンクしてます。でも、ドーマスはそんな信用できる奴ではないし、ダイダくんにはベビンという実の父以上に精神的にも肉体的にも教育を施した人物がいるので…これはただの甘言ですね。
あとドーマスがなんでこんな簡単に騙されてるの?って話なのですが、ドーマス自身が自分の置かれている立場に不満があったのではないでしょうか。自分の力の剣を授けることも出来ず、ボッス王からはやや責められ、それでボッジくんを恨むことが出来れば良かったかもしれないが、ボッジくん自体真面目に頑張っているから尚更タチが悪い。1巻でドーマスがダイダくんの方が王の剣だ!と興奮していましたが、そういう前提もあったんでしょう。
なんだろうな、ドーマスは人間的に未熟なんですよね。3巻の描き下ろしでベビンが強くなれた訳が描かれていましたが、ベビンは元の力が並の上、あとはデスパーさんによるアドバイスで苦心の末達した強さです。ドーマスはといえば、公式で描かれている範囲だと毎日の鍛錬という努力こそ重ねてはいますが、元から持つ才能という部分が強調されているように思います。その才能故に、本当の苦労やら苦しみやら壁にぶつかったことがないように思えるんですドーマスは。だからこそ他人の気持ちに寄り添えなくて自分基準になりがちなんだろうな。
ボッジくん自体が弱いのが悪くて自分は悪くないし、ボッジくんの指南役にされたからこんな不遇な状態で、その状態を変える為にはダイダくんに従わなければならないとドーマスは思い込んでしまった…のではないでしょうか?
次、31、32話のけじめについてのシーンです。ここはホクドー推しの私にとってとても大切にしているシーンです。
単刀直入に言いますと、ドーマスはホクロくんに甘えているように感じます。
自分が誤った行為をしたという認識があり、その突き落とした右手は見るにも耐えなくて汚らわしくて嫌な記憶を思い出させるものだった。そこに事情を知ったホクロくんの誠実さと正直さ、真面目さを感じさせる言葉や態度。普通に考えて敵うわけがないのにそれでも斬りかかるホクロくんの姿はドーマスと相対するものでしょう。そのホクロくんの誠実さに「コイツならいいかもしれない、オレの罪を断ち切ってもらいたい」と思ったからこそ自分からわざわざ右手を剣の前に差し出したわけです。あとこの時はドーマス最初っから左手で剣持ってるんです。ホクロくんを殺す気なんてないんですよ。
ドーマスってずるいなぁ…いやそこが良いんですけど…。ホクロくんはあの旅について行った時点で巻き込まれてるのだからドーマスの責任ではないのですが、右手を斬らせたのはドーマスの意図的な行動じゃないですか。ホクロくんがドーマスに一矢報いたいという気持ちと一致しているから需要と供給?は成り立っていますが…
それに加えて「腕一本ぐらいしっかり打ち落とせ!」の命令口調ですよ。この……あ〜〜うまく言えない、語彙力がない。ここは感じてくれ…みんなこのドーマスのクソデカ感情を32話を読んで感じてくれ…としか言えないです…
あともう一つ気になったのですが、描き下ろしのアピスさんとドルーシさんが人を殺しているという描写がはっきりしていることです。3巻の168ページでボッジくんが大剣などの大きい武器を持つ四天王や父に憧れている回想シーン、戦争に出陣しているように見えますが…ドーマスも人殺したことあるんですかね?なんか勝手にないと思い込んでたんですけど…どうなんだろう。描き下ろしの時系列を見ると、アピス、ドルーシが古株で、そこにベビンが加わった…?しかし1巻でベビンがドーマスに100万回の素振りって本当か?って聞くシーンがありますし、ベビンとドーマスは同期なんですかね。そうなると3巻描き下ろしの戦争シーンではドーマスも戦ってたのかもしれない……
最後に全然関係ないんですけど登場人物紹介ページのドーマスとホクロくんの体格差と身長差が凄い!ホクロくんがカゲくんに驚いているような表情がめちゃくちゃ可愛いしドーマスは相変わらず顔が良いのでサイコーですね。4巻楽しみだな〜〜

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